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ここでは密教(真言宗)における内容・詳細などを中心に、仏教全般を様々なコンテンツに分けて紹介します。
 
 
密教の歴史と思想 密教の修行
密教界の有名人 日本のほとけたち
密教の美術 その他


密教の歴史の年表 真言(マントラ)の一覧
般若心経
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 ◆ 密教の歴史と思想


密教とは?
 インドが発祥の地。密教の起源を辿ると紀元前1200年前(ヴェーダ時代)にまでさかのぼる。
修行により自らを仏と一体化するという神秘的な思想・実践的な体系を持つ。

時間・空間を超越した絶対的な悟りそのもとして大日如来の世界である。
(大日如来は最も崇拝されている仏であり、仏法そのものが大日如来という仏の姿でこの世に現れたと考えている)
密教は古来より森羅万象のすべては、仏の悟りの世界の表れとし捉える。
その森羅万象を修行者の身体に具現化しようとする。

そのため修行者は、
仏の姿の象徴である印契を結ぶ身密(しんみつ)
仏の悟りの言葉である真言を唱える口密(くみつ)
仏の世界に心を描く意密(いみつ)
これらの身口意(しんくい)の三密行を通じ行う。

密教ではみだりに真言や印を部外者に教えたりする事を厳しく禁じられている。そのことより秘密仏教(密教)と呼ばれている。
 
 密教の歴史とは?
 インドで4世紀頃より成立する。
陀羅尼(だらに)の読誦を中心とする未発達の状態。

7世紀頃のには体系的な発達をする。
大日経や金剛頂経など経典を基盤にする。

8世紀以降はタントリズムの流行と共に成立。タントラ仏教とも呼ばれる。
ヨーガや生理的な行法を取り入れられているが日本にはほとんど受け入れられなかった。(タントラ=連続・相続の意味する言葉)

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 他国の密教は?
 日本の密教の根幹はインドである。

・インドの密教
 仏が集合したマンダラの描き、それを本尊とし真言(マントラ)・陀羅尼を読誦し、手は仏の印契(いんげい)などを結ぶ。現在の日本の密教にも深く根付いている。
その他、インドではシャクティ信仰(女神信仰=カーリー女神)などがあり現在の日本の密教にも影響したとされている。

・チベットの密教
 10世紀頃より本格的に取り入れられる。
西チベット地方に多くの寺院を建立しており、後に仏教美術で多大な貢献をする。

・中国の密教
 密教の伝来は紀元前3世紀頃と考えられている。
星占いや病気平癒などの祈願をし人々に受け入れられた。
後に誕生する善無畏(ぜんむい)・金剛智(こんごうち)・不空(ふくう)らにより翻訳をされ、日本に影響を与える。
 
四恩(しおん)の思想とは?
 父母・衆生・国王・三宝四恩(しおん)と呼び、4つの恩を説いている。

父母とは生を受け育ててくれた両親への恩を指し、家庭と自己の関係を捉える。
衆生(しゅじょう)とは人々との関わりを指し社会と自己の関係とし捉える。
国王とは現代では政治と自己の関係とし捉える。
三宝とは仏とその教え(仏法)を信じる人々を総称する。

四恩とは自己と他の関係・つながりを成り立つことへの自覚と感謝を表す。
 
密厳国土(みつごんこくど)とは?
 大日如来の仏国土(仏の世界)を指す。

密教では聖と俗との区別を超え、あらゆる生命のあるものと生命のないものなどが共存する。善悪の区別もなく大日如来の遍照する光の中に映し出される世界のことを指す。

仏たちの誓願により生み出され様々な仏国土があるとされる。
人間の理想した世界とし想像された世界の事を表しマンダラに表現される。
 


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 ◆ 密教界の有名人


空海とは?
 日本真言宗の開祖弘法大師お大師様とも呼ばれる。

774年讃岐国(香川県善通寺市)にて誕生。俗名は佐伯眞魚(さえきのまお)。誕生した6月15日は中国密教では有名な不空三蔵の入滅の日。空海が生まれ変わりであるという伝承が残る。

宗教的な憧れにより次第に興味を惹かれる。様々な修行に触れそれらの理解など求め留学僧とし唐(中国)への旅を決意。
唐にて青龍寺・恵果(けいか)より真言宗の勉学をし日本へ帰国。
恵果は6ヶ月に渡り空海への授法が終わるとまもなく入滅する。

帰国後、高野山(和歌山県伊都郡)の開創をする。
嵯峨天皇より東寺(京都府南区)を賜り国家の寺院であるとともに両寺を真言密教の根本道場とした。

様々な影響を与え、835年3月21日に空海は高野山へ入定。
後に醍醐天皇より阿闍梨(あじゃり)灌頂を受け遍照金剛の灌頂名を与えられた。

現在も全国で数多くの伝説が残されている。
 
最澄とは?
 空海とは異なる天台法華宗を開いた。
天台宗の密教のことを略し台密とも呼ばれ、反対に真言宗の密教は東密(東寺の密教)と略称される。
 
役小角とは?
 役小角(えんのおづぬ)は修験道の開祖。後に神格化し役行者(えんのぎょうじゃ)とも呼ばれる。647年大和国葛城上郡茅原に生まれる。

実現した呪術師(シャーマン)と考えられ、鬼神(前鬼・後鬼)を使役できるほどの法力の持ち主とされている。

様々な伝説があり、「陀羅尼助丸」は役小角が民衆に与えたのが始めとされ、その他にも全国各地に役小角の聖地として残されている。
 
右衛門三郎とは?
 右衛門三郎(えもんさぶろう)とは四国遍路(四国八十八箇所霊場)の巡礼の起源とされる人である。

ある日、家の前に一人の僧(空海)がいた。荒々しい態度で僧を追い返したが翌日もその僧は訪れたので右衛門三郎は激怒した。竹ぼうきで僧を叩くと、僧が持っていた鉄鉢が8つに割れた。
それから、8人の子供が8日続け次々と死んでいった。

自らの罪を悔いて僧の行方を尋ね旅に出た。逆回りに巡礼したが出会えず力尽き倒れた。そこに僧が現れ「罪は消滅した。願いを叶えよう」と言った。
右衛門三郎は「河野一族の者です。来世は河野の世継ぎに生まれたい」と願った。
僧は”右衛門三郎の再来”と石に書き手に握らせ葬った。

歳月が流れ後に誕生した世継ぎがこの小石を持って産まれたという。
第五十一番霊場の石手寺の由来になった伝説である。
 
ダライラマとは?
 チベットでの密教を語る上で重要な人物。
チベットでは高僧の死後に生まれ変わりの幼児を探すトゥルク(化身)として先代の位を継承させる転生相続制度がある。

ダライラマは歴代に渡り観音菩薩の化身として人々から篤い信仰を集める。
 
不空三蔵とは?
 の高僧。金剛智善無畏によってもたらされた密教を唐に定着させた。
真言宗では三蔵法師の一人である事から「不空三蔵」と尊称として呼ぶ。
また「不空」とも略称される。

現在も残る密教経典の半分以上を訳した。
774年6月15日に入滅。空海が生まれ変わりであるという伝承される。
 
恵果とは?
 唐の密教僧で空海の師
不空三蔵に師事して密教を学び、その秘奥(ひおう)を究めた。

インド密教では本来、別の存在であった「大日経」と「金剛頂経」を1つにまとめ「両部マンダラ」として教義化した。

空海には6ヶ月に渡る授法が終わるとまもなく入滅する。日本へ密教の正統が渡るきっかけとなった。
 


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 ◆ 密教の美術


マンダラとは?
 サンスクリット語の”mandala”(マンダラ)を音写した言葉。
様々な色が混ざり合う様の「まだら模様」はマンダラから由来されたとされる。

意味は”マンダ”=心髄や中心 ”ラ”=円満やもつ
と表現され「心髄を円満するもの・本質をもつもの」とされる。

わかりやすく解釈すると「聖なる空間」を表現されたもの。
現在も密教美術とし独特の世界を築き上げている。

マンダラの種類は、
胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)→大日如来を中心に405尊の仏が取り囲む

金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)→さらに多くの仏が取り囲む

その他様々あるが中尊となる存在があり、仏ごとに様々な役割を果たす。
 
声明とは?
 サンスクリット語の”sabdavidya”(シャブダヴィディヤー)を音写した言葉。
古代インドより伝わる学問。声明の他に工巧明(工芸)・医方明(医学)・因明(論理)・内明(その他)がありまとめて五明と呼ばれる。

経分を声に出し唱えることにより大きな功徳になり力を発揮するとされる。
真言(マントラ)と同じ考えである。
 
多宝塔とは?
 寺院の建築のうち仏塔における形式のひとつ。
本来はブッダの遺骨である仏舎利を納めたり、ブッダの生涯に起きた出来事を記念し建てられたもの。

日本密教では高野山の金剛峰寺の根本大塔をはじめ、大日如来を安泰する多宝塔が建てられた。

規模の大きなものは金剛界五如来五智如来を配置しマンダラの世界を表現している。

多宝塔は立体のマンダラ大日如来そのものだと考えられている。
 
梵字悉曇とは?
 梵字はサンスクリット語を表記するためにインドで発達した文字。
日本では信仰上の必要性から1000年以上利用されている。

各仏菩薩達を表した文字であり、文字そのものに聖なる意味を持つようになる。人々はその功徳を信じて様々なものに用いてきた。

梵字は種子とも言い、マンダラを文字で表現したものが種子曼荼羅と呼ばれる。
 
密教法具とは?
 修法に際して用いられる特殊な用具のこと。

密教の特色は実践的な儀礼作法を重要視する。そのことから厳格な行法を行う事により霊験が得られると共にさとりが得られるとされる。
密教法具は特殊な力を授け、修法の成就を助けるという。

古代インドの影響を受けている事もあり密教法具も古代インドの武器や器具をモデルになっている。

 ・金剛杵 → 杵形の把の両端に鈷をつけた物。武器に源流がある。
  (独鈷杵・三鈷杵・五鈷杵 鋒先の数によって呼び方が変わる)

 ・羯磨 → 二本の三鈷杵を十字に組んだ物。投擲用の武器。
 ・輪宝 → 円盤投げのように飛ばした武器。心の煩悩を破る。
 ・金剛鈴 → 金剛杵に鈴を付けた鈴。仏の来臨と悪鬼を払う。
 


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 ◆ 密教の修行


四度加行(しどけぎょう)とは?
 四度加行(しどけぎょう)とは、密教僧が伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を受け、正式に阿闍梨(あじゃり=師)になる儀式
全項目で4項目ありその事を呼ぶ。

十八道・金剛界・胎蔵界・護摩がありすべてを2度ずつ行う修行の事。
 
真言(マントラ)とは?
 サンスクリット語の”mantra”(マントラ)を音写した言葉。
”man”は「思う」に、”tra”は「手段・方法」がついた言葉。「思いを伝える」という意味。

威力ある聖なる言葉であり、真言・陀羅尼へと漢訳された。
聖なるもの(ほとけ)に呼びかける時に使う言葉。

一覧はコチラから
 
護摩(ごま)とは?
 サンスクリット語の”homa”(ホーマ)を音写した言葉。

バラモン教(紀元前2000年頃)に登場するヴェーダ聖典による祭祀儀礼
”捧げる”という意味する言葉から派生されており、による具体的な象徴を取り入れ、様々な供物を火炉にくべ祈願する儀礼。

聖なる仏たちの神秘的な加護力(加持力)
修法を行う行者が備えている力(功徳力)
次元の異なる力が一体化する力(法界力)
これらの力(三力)が相互に作用しあう事により祈願する。

密教では、息災護摩・増益護摩・調伏護摩・敬愛護摩などがある。
 
灌頂(かんじょう)とは?
 真言密教の教えを学ぶ弟子として資格が与えられる儀式

両手に挟んだ花をマンダラの上に投じ、花の落ちた所に書かれた仏の印契や真言を授与される。5種類の智恵を象徴する水が頭頂に灌がれ、行者と聖なる仏が合一することを自覚する。

空海の場合は大日如来だった。
 
加持祈祷とは?
 願い事を祈る儀礼

仏のやさしい慈悲の心は常に人々に降り注がれているとされる。その事を「」。信心深い人がその心を感じとる事が出来るのを「」。

真言密教の行者は身口意の三密行を通じ集中する。
仏の身体と言動と心を行者に重ねる事により仏の世界とを合一する。

密教では三密加持(さんみつかじ)という。
 
即身成仏とは?
 悟りを開き仏(ブッダ=覚者)になる事
即身仏(ミイラになる事)と混同されがちだが全く別の物である。

常生活の枠から逸する必要があり一定以上の修行が必要とされ、限りなく死に近接することもある。
 
阿字観(あじかん)とは?
 阿字観(あじかん)とは瞑想法の事
月輪の中、蓮華の上に描かれた梵字を見つめる瞑想法。

古来より月は清涼であり、円満にして清浄であるとされ、密教美術の中で数多く月が描かれている。
 
結界とは?
 聖なる区域を守り、その空間を表す。

密教では山伏の山岳修験で障害となるものが入ることを許されない場所や土地に対しても用いられる。

マンダラでは円と正方形の組み合わせの中で外周部に描かれている。マンダラの聖なる空間を守る役割を果たしている。
 
修験道とは?
 山の持つ自然の霊力を身に付ける為、山に篭る修行の事。
修行者の事を山伏・修験者と呼ぶ。
験とは(しるし・あかし)の事で山の持つ霊験の事を表す。

開祖は役小角(えんのおづぬ)とされ現在も信仰される。
 
千日回峰行とは?
 1000日間をかけ比叡山の山々を拝みつつ歩き、ひたすら祈る修行の事。
回峰する距離は1日に30km以上で途中からは80kmに渡り巡拝する。

断食・断水・不眠・不臥(横になる事)などの荒行により不動明王の力を得るとされる。
 


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 ◆ 日本のほとけたち


ほとけの種類は大きく4つに分けられる。

如来
菩薩
明王」・「天部」 3つの構成に分かれる。

それぞれの構成に分け詳細を紹介します。
      


○如来とは?
 

 「悟りを開いた人」や「真理の世界から来た人」の意味。
仏の中で最高位に属する。

代表的な大日如来・釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来を四如来と呼ぶ。
 

 
大日如来とは?
 如来とは仏陀と同義に用いられる。
サンスクリット語の”buddha”(ブッダ)から音写した言葉で仏陀と派生した言葉。

仏=「覚者」(さとり開いたもの)
如来=さとりに到達したもの とされる。

密教では五仏・五如来が内容に基づき担当している。
大日如来を中心に阿閦如来宝生如来阿弥陀如来不空成就如来の様々な尊格が四方に配置している。金剛界五仏金剛界五如来と呼ぶ。

大日如来は密教では中心を司る中尊とし密教では最も代表的な存在である。
サンスクリット語では”mahaavairocana”(マハー・ヴァイローチャナ)

全てのものを偏りなく照らす事から遍照、または大日と呼ばれる。

密教では仏法そのものがこの世に大日如来という仏の姿で現れたとされる。

・金剛界(=永久不変の世界)では手印(手の形)は智拳印(左手の人差し指を右手で左の人差し指と覆う形)であらゆる迷いから救うとされる。

・胎蔵界(=客体を表す)では法界手印(手のひらを合わせた形)で瞑想を表している。
  
釈迦如来とは?
 仏教の開祖である釈迦の姿を現した姿。釈迦とは釈迦牟尼(牟尼=聖者・修行者の事)の略である。

紀元前5世紀頃に現在のネパールで誕生。インドの釈迦族の王子とし生まれ29歳で全てを捨て出家した。6年の修行の後、35歳で菩提樹の下で悟りを開き仏陀となる。
人々に教えを説き続け、80歳で入滅されたとされる。

釈迦は人々を救うために永遠に生き続けると考えられ現在も信仰される。

文殊菩薩不賢菩薩が従っている。
 
阿弥陀如来とは?
 西方の果てにある極楽という仏国土を持つ仏。

サンスクリット語では”amitaabha”(アミダーバ)
無限の光をもつもの・無限の寿命をもつもの」と訳される。

臨終の際に人々を迎えに来る。
阿弥陀如来の放つ光には、すべてを照らすとされ、その光に照らされたものは、あらゆる苦しみから救われるといわれる。

観音菩薩勢至菩薩が従っている。

「南無阿弥陀仏」と唱えることで極楽浄土へ導くとされる。
阿弥陀仏の後光に似ていた事からあみだくじの語源になった如来である。
 
薬師如来とは?
 病気平癒の祈願・延命などで飛鳥時代より親しまれた如来。

サンスクリット語では”bhaiSajya-guru”(バイシャジヤ・グル)
サンスクリット語の訳から「瑠璃光のごとき薬師」の意味から薬師瑠璃光如来とも呼ばれる。

12の誓いを立て如来として成仏することを予言された「報身仏」で、慈悲深い仏である。

左手に薬壺を持ち、脇に日光菩薩月光菩薩がおり、更に守護する武神の十二神将がいる。
瑠璃光をもって病苦を救うとされている。
 
金剛界五仏とは?
 密教で五つの知恵(法界体性智大円鏡智平等性智妙観察智成所作智)を五体の如来にあてはめたもの。

金剛界曼荼羅の中尊に大日如来・阿閦如来(東)・宝生如来(南)・阿弥陀如来(西)・不空成就如来(北)の金剛界四仏を組み合わせて表現される。

金剛界五如来五智如来とも呼ぶ。

 ・大日如来(中央) → 法界体性智 悟りを象徴する智恵
 ・阿閦如来(東) → 大円鏡智 すべてを映し出す智恵
 ・宝生如来(南) → 平等性智 平等に知る智恵
 ・阿弥陀如来(西) → 妙観察智 正しく観察する智恵
 ・不空成就如来(北) → 成所作智 すべてを成し遂げる智恵
 
一字金輪とは?
 一字金輪王一字金輪仏頂とも呼ぶ。仏頂尊のひとつ。
サンスクリット語では”ekaakSara-uSNiiSacakra”(エカ・アクシャラ・ウシュニシャ・チャクラ)
限りない智慧を象徴する最勝最尊の仏」とされる。

一字とは梵字のボロンの事でこの一字にすべての仏や菩薩の功徳が集まるとされる。
そのため密教の本尊として最強奥秘の尊とされる。

一字金輪曼荼羅では、転輪聖王が従えるという七つの宝(金輪・如意宝珠・女宝・馬宝・象宝・主蔵宝・主兵神宝)が一字金輪と共に描かれる。
 
 
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○菩薩とは?
 

 「菩提薩埵(ぼだいさった)」の略。
菩提 = 悟り
薩埵 = 衆生(この世の全ての生き物)
 悟りを求めて修行している衆生のことを指す。

修行を通し人々に慈悲を持ってあらゆる救済する役割を担う。
 

 
観音菩薩とは?
  サンスクリット語では”Avalokiteśvara”(アヴァローキテーシュヴァラ)
観ること自在なるもの」という意味。
古くから信仰されている仏のひとつ。「観音さま」の名前で親しまれる。

正しくは観世音菩薩観自在菩薩

「観」とは、仏の智慧をもって余す事なく観察するということ。
「世音」とは、世の人々が救いを求める声のこと。

観音菩薩は世の人々をよく観察しあらゆる願い・救済をする慈悲深い心を持つ仏。

観音菩薩は衆生を救うため、様々な姿で救うとされることから変化観音と呼ばれる。その変身の事を三十三変化身三十三応現身という。

仏教では三十三という数字は実数ではなく無限を表し、観音菩薩は無限に姿を変えて人々を救うとされる。
  
十一面観音とは?
 サンスクリット語では”ekadaza mukha”(エーカダシャムカ)
十一の顔をもつもの」 という意味。

頭上にあらゆる方角を意味する十面があり、本面を加えて十一面となる。

また敵を破り、虫害や疫病を除くなど、現世で10種類のご利益(勝利)と来世で4種類の果報(功徳)をもたらすとされる。
  
千手観音とは?
 サンスクリット語では”sahasrabhuja ārya avalokitezvara”(サハスラブジャ・アーリヤ・アヴァローキテーシュヴァラ)
千の腕をもつもの」という意味。

千手千眼観自在菩薩とも呼ぶ。 千眼とは千本の手の全ての掌に一眼をもつとされることに由来する。
千の慈悲の眼で見逃さず、千の手であらゆる人の救うとされる。

実際に一千の手を持つ仏像もあるが42本の手を持つ像が一般的。
一本の手が25の世界を救い、40×25で1000という事になる。

千の手には、錫杖・数珠・宝剣・宝弓などを持ち、様々な願いに応じて救いの手立ても様々であることを表す。
 
不空羂索観音とは?
 サンスクリット語では”amogha paaza”(アモーガ・パーシャ)”
必ず獲物を捕らえる縄」という意味。

羂索とは投げ縄の事。
あまさず救う菩薩という意味で不空(外さない)と呼ばれる。

 
如意輪観音とは?
 サンスクリット語では”chintamanicakra”(チンターマニチャクラ)
如意宝珠の輪宝」という意味。

如意宝珠(チンターマニ)、輪とは法輪(チャクラ)の事。

如意宝珠とはどんな願いも成就するという珠で悪や災いを防ぐという。
輪宝とは車輪や投擲用の武器を象ったもので邪を滅ぼし教えを象徴するもの。

名前の由来であるあらゆる願いが叶う珠、すなわち如意宝珠と煩悩を打破する宝輪の他に蓮華・数珠を複数の手に持ち膝を崩し足の裏を重ねた輪王座を採る。

 
馬頭観音とは?
 サンスクリット語では”hayagriiva”(ハヤグリーヴァ)
馬の首をつけたもの」という意味。

明王の一人に数える事もあり馬頭明王大力持明王とも呼ぶ。

観音の中で唯一、火焔の光背を背負い怒りの表情(忿怒相)を表す。

恐怖や不安を取り除くとされる。

 
准胝観音(准胝仏母)とは?
 サンスクリット語では”cundii”(チュンディー)
清浄」 という意味。 准胝仏母七倶胝仏母とも呼ぶ。

七倶胝とは無限大の事で過去無量の仏を生み出した母であるとされ、観音でありながら同時に仏でもあるとされる。
 
地蔵菩薩とは?
 大地を尊格化した仏。
サンスクリット語では”kSiti gharbha”(クシティ・ガルバ)
クシティ=大地 ガルバ=胎内の意味。この事から地蔵と呼ばれる。

「お地蔵さん」「お地蔵様」とも呼ばれる。右手には錫杖(杖)、左手には如意宝珠を持ち道端などで見かけられ姿は一般的にも親しい。

人が死んで閻魔大王の裁きを受ける時に情状酌量を願い出てくれるともされる。

路肩で見かける六地蔵(6人)は地獄道餓鬼道畜生道修羅道人間道天上道六道を表す。輪廻する衆生を救済につとめるという誓願を立てる事を表し護る事を表す。

様々なご利益があり、水子供養病気などの身代わり厄除け延命開運などがあり多くの信仰を得ている。あらゆる場所へ出向いて救ってくれる菩薩。
 
文殊菩薩とは?
 文殊は文殊師利(もんじゅしゅり)の略。実在する人物とも言われる。
智慧を司る菩薩。「三人寄れば文殊の智慧」のことわざは広く知られる。

釈迦の弟子であるとされる。釈迦の入滅後、悟りを開く。

獅子の背中に乗り、右手に智慧を象徴する利剣(宝剣)、左手に経典を乗せた青蓮華を持つ姿で表される。

釈迦仏の教えを遂行するのには、智慧と慈悲の調和が必要であり文殊菩薩の智慧と普賢菩薩の慈悲において完成するとされる。
 
普賢菩薩とは?
 文殊菩薩が仏の智慧を司るのに対して、普賢菩薩は慈悲を司る菩薩

白象に乗り、宝剣を立てた蓮茎姿や五鈷鈴や五鈷杵など持つ姿で現される。
普く賢い者」と呼ばれ、慈悲をもってあらゆる場所で人々を救う賢者であるとされる。
 
虚空蔵菩薩とは?
 サンスクリット語では”gaganagaJja”(アーカーシャ・ガルバ)
虚空=空間  蔵=包みこむ
広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持ち包み込む」という意味。

智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらすとされる。

修験者の修法で「虚空蔵求聞持法」という修法もあり、修める事のできた行者はあらゆる経典を記憶し、理解して忘れる事がなくなるとされる。
この修法は弘法大師も若かりし時に行ったとされる。
 
弥勒菩薩とは?
 サンスクリット語では”maitreya”(マイトレーヤ)
慈しみから生まれたもの」という意味。

弥勒はインド中部のバナラシ国でバラモンの家に生まれ、釈迦の弟子になった。
釈迦の次に仏位につくとされている菩薩。
頭頂部に2つに結んだ髪で右手を頬に置き、瞑想する姿で表される。
 
金剛薩埵とは?
 サンスクリット語では”vajrasattva”(ヴァジュラサットヴァ)
金剛のような不動堅固な菩提心をもつ人びと」という意味。
あらゆる煩悩を破砕するとされる。

大日如来の教えを受けた菩薩で密教の第二祖とされた。
大日如来の教えを衆生に伝える役割を担い、大日如来の後継者であるとされる。

右手に金剛杵、左手に金剛鈴をもつ姿で表される。
 
勢至菩薩とは?
 サンスクリット語では”mahaasthaamapraapta”(マハースターマプラープタ)
偉大な威力を獲得した者」という意味。
大勢至菩薩・得大勢至菩薩とも呼ばれる。

智恵を司り衆生の菩提心を起こさせる。
智慧の光で一切のものを照らし衆生を救う仏。

観音菩薩と共に阿弥陀三尊を形成している。
 
日光・月光菩薩とは?
 日光菩薩はサンスクリット語では”surya-prabha”(スーリヤプラバ)
 月光菩薩はサンスクリット語では”candra-prabha”(テャンドラプラバ)
suryaは太陽、candraは月を意味する。

日光菩薩は「日光遍照」ともいい太陽の如く広く衆生に光明を与え、月光菩薩は「月光遍照」ともいい月の如く煩悩の炎を滅した清涼の境地を表す。

日光・月光菩薩が共に薬師如来の三尊形式で表される。
 
  
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○明王とは?
 大日如来の使者。様々な武器を持ち、光背に火焔を背負う。
仏敵を追い払い、衆生を帰依させる役割を担う。

怒りによって救済されるとされるため忿怒形をする。

不動明王を中心に降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王を五大明王と呼ぶ。
 

 
不動明王とは?
 中尊である大日如来の化身、または心の決意を表現したものであるとされる。「お不動さん」と呼ばれ親しまれる存在。

サンスクリット語では”Acalanaha”(アチャラナータ)
アチャラ=動かないもの ナータ=尊者 という意味がある。

揺るぎなき守護者とも呼ばれる。

恐ろしそうな忿怒(ふんぬ)の表現をする不動明王だが慈悲深い父の愛を表現され煩悩から救おうとする大日如来の化身であるとされる。

五大明王の中心で全方位の衆生を救済する。

右手に宝剣、左手に羂索を持ち髪を左にたらす(弁髪)姿で表される。
 
降三世明王とは?
 五大明王のひとりで東方に位置する。

サンスクリット語では”Trailokya vijaya”(トライローキャヴィジャヤ)
3つの世界を降伏する者」という意味。

3つの世界(過去・現在・未来)三毒(貪欲・怒り・愚痴の3つの煩悩)を打ち砕くことからその名がついた。

阿閦如来金剛薩埵が忿怒身に変えたものとされる。

三面八臂(顔が3つに手が8本)の姿でヒンドゥー教のシヴァ神とその妃ウマを踏む姿で表される。
 
軍荼利明王とは?
 五大明王のひとりで南方に位置する。

サンスクリット語の”Kundali”(クンダリ)を音写した言葉から由来する。
とぐろを巻くもの」という意味。

不死の妙薬であるアムリタ(甘露)との密接な関係も指摘されている。
不動明王の次に古い尊格でさまざまな障碍を取り除くとされる。

障害や災いなどすべての悪を振り払う宝生如来の化身。

一面三眼八臂(3つの眼に手が8本)の姿で手足など身体じゅうにを身にまきつける姿で表される。
 
大威徳明王とは?
 五大明王のひとりで西方に位置する。

サンスクリット語では”yamaantaka”(ヤマーンタカ)
ヤマーンタカの原語はヒンドゥー教における死の神ヤマと終わりをもたらすものを合成しできた言葉。
死の神ヤマを倒す者」という意味。

さまざまな悪から衆生を守る阿弥陀如来文殊菩薩の化身。

6つの顔は六道を表すとされる。

六面六臂六足(顔が6つに手が6本に足が6本)で水牛にまたがる姿で表される。
 
金剛夜叉明王とは?
 五大明王のひとりで北方に位置する。

サンスクリット語では”Vajrayaksa”(ヴァジュラヤクャ)
どのような障害をも貫く聖なる力を持つほとけ」という意味。

調伏息災のご利益を持つほとけ。
金剛杵で人間の煩悩や悪を打つ砕く不空成就如来の化身。

三面三眼六臂(顔が3つに眼が3つに手が6本)の姿で表される。
 
孔雀明王とは?
 息災除難の女性の明王。明王のなかで唯一、忿怒相ではない穏やかな表情をする。

古代インドより毒蛇などを食べることから「人々の災厄や苦痛を取り除く功徳」があるとされ孔雀を神格化した。
名前の通り孔雀の上に乗る姿で表される。

元来はインドの女神マハーマーユーリー(偉大な孔雀の意味)から由来するとされる。

一切の諸毒畏怖災難悪心痛み苦悩の除去延命息災安産安全祈願などの功徳があるされる。
 
愛染明王とは?
 愛情・情欲といった煩悩を、悟りへと菩提心に変える明王
サンスクリット語では”ラーガラージャ”(Ragaraja)
赤色の王」という意味。

大日如来に教えを受けた金剛薩埵が姿を変えたものとされる。

全身は煩悩・愛欲を表現する赤色。(を表す)
一面六臂(手が6本)に目が3つの姿で頭には獅子の冠を乗せている。

恋愛縁結び家庭円満などを司る仏として古くから信仰される。
キューピットと同じく弓矢を持つ姿で表される。
 
大元帥明王とは?
 もともとは古代インドの神話に登場する鬼神アータヴァカ(夜叉神)
大日如来の功徳により善神に変わったとされる。

密教では「帥(すい)」は読まず〔だいげんみょうおう〕と呼ばれる。

大元帥の名が示すとおり、明王の中でも最高神である不動明王に匹敵する霊験を有するとされる。

国土を護り敵や悪霊の降伏に絶大な功徳を発揮するされ、必勝祈願敵国粉砕国土防衛の祈願の対象となった。

明王の中で最も激しい忿怒の形相をする。
 
  
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○天部とは?
 仏教全般の守護神・福徳神的役割。
仏敵を退散させ護る事を担う。

古代インドのバラモン・ヒンドゥー教から取り入れられたほとけたち。
 

 
梵天とは?
 天部の最高位

インドのバラモン・ヒンドゥー教の神ブラーフマーがもととなった。
帝釈天と一対になり安置される事が多い。

釈迦が悟りを開き、その悟りを広めたのが梵天と帝釈天とされる。

四面四臂(顔が4つに手が4本)で4羽の鵞鳥の上にのる姿で表される。
 
帝釈天とは?
 インド神話では最強の神で戦闘の神

インドの神話インドラが元となった。梵天と並び二大護法善神と呼ぶ。
釈迦を助けるため阿修羅と戦い仏教に帰依させたとされる。

白象にのり武人の姿で表される。
 
四天王とは?
 それぞれの方向の仏土を護る4人の守護神

持国天は東方。増長天は南方。広目天は西方。多聞天(毘沙門天)は北方。

いずれも武器、武装しており忿怒形をする。
4体で一組で邪鬼を踏む姿で表される事が多い。
 
八部衆とは?
 天龍八部衆とも呼ぶ。
古代インドの神々がもととなる。鬼神や音楽神・戦闘神・動物神などが釈迦により教化され護法善神になったとされる。天竜八部衆とも呼ばれる。

夜叉(ヤシャ)乾闥婆(ケンダツバ)阿修羅(アシュラ)迦楼羅(カルラ)緊那羅(キンナラ)摩睺羅加(マゴラカ)の八神で構成される。
興福寺の八部衆が貴重な作例で有名である。
 
十二神将とは?
 十二夜叉大将十二神明王とも呼ばれる。
薬師如来の眷属である。

薬師如来が12の誓願に応じて、それぞれが12の時間、12の月、または12の方角を休みなく護るとされる。そのため十二支が配当されそれぞれ信仰の対象ともなる。

伐折羅(バサラ)額儞羅(アニラ)波夷羅(ハイラ)毘羯羅(ビカラ)摩虎羅(マコラ)宮毘羅(クビラ)招杜羅(ショウトラ)真達羅(シンダラ)珊底羅(サンテラ)迷企羅(メキラ)安底羅(アンテラ)因達羅(インダラ)の12の大将が武装し、薬師如来を守護している。
 
二十八部衆とは?
 千手観音二十八部衆観音二十八部衆とも呼ばれる。
千手観音の眷族である。

さまざまな方角、さまざまな姿をした守護神で構成される。
風神雷神もこの中に含まれることもある。
 
金剛力士とは?
 サンスクリット語では”Vajradhara”(ヴァジュラパーニ)
金剛杵をもつもの」の意味。

口を開ける「阿形(あ)」と、口を閉じる「吽形(うん)」で一対とする。
阿と吽は万物の始まりと終わりとされる。

息をあわせることを表す「阿吽(あうん)の呼吸」はサンスクリット語の”a-hum”から由来する。
 
その他の天部のほとけは?
 天部とはサンスクリット語では”deva”(ディーバ)
もともとは仏教成立以前のインドのバラモン教・ヒンドゥー教にで信仰されていた神々。

自然現象の威力や、山や川などの抽象的な概念から神格化したもの。
その種類は様々で、姿形は多種多様で描かれる。

 ・吉祥天 → 美と富と繁栄の神。
 ・弁才天 → 音楽・福徳・学芸の神。
 ・毘沙門天 → 四天王の一尊で財宝・福徳の神。七福神としても親しい。
 ・大黒天 → 七福神の一尊。大国主と習合し財福・豊穣の神とされた。
 ・摩利支天 → 暁の神。日本では護身、蓄財などの神。
 ・歓喜天 → 象頭人身の姿。財福をもたらす神。聖天とも呼ばれる。
 ・鬼子母神 → 子供と安産の守り神。
 ・大自在天 → 創造の神。もとはバラモン教のシヴァ神。
 
  
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 ◆ その他


言語の意味について
 仏教には仏教独特な言語が出てきます。簡単な意味を説明します。

●阿闍梨(あじゃり)とは?
  サンスクリット語の”acarya(アーチャーリャ)”が語源。
  法を教授する師の事を指す。

●三蔵(さんぞう)とは?
  経・律・論のすべてを納めた僧の事。

●印契(印)とは?
  指の屈伸などで仏像・修行者がかたどる象徴的な形の事。

●出家とは?
  世間・家庭生活から離れ正式な修行者になる事。

●入定(にゅうじょう)とは?
  弘法大師空海が永遠の定に入る事。
  現在も高野山にて禅定を続けているとされる。

●輪廻転生とは?
  何度転生し、全ての生き物を含め生まれ変わる事。
  六道→地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天上道を表す。
  迷いのあるものが輪廻するとされる。

●霊験あらたかとは?
  霊験=神仏が示す不思議な力やご利益の事。
  あらたか=いちじるしい事。
 
真言(マントラ)の種類
コチラを参照してください。
 


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